就労移行支援とは就労に関して不安を抱えている障害者をサポートするところ

   

障害を持つ方で、就労に関して色々な不安を抱えている人は多いです。

決められた日数を確実に出勤できるか体力に自信がないな。


未経験の業種で仕事につけるように準備がしたいんです。

こういう方には就労移行支援事業所に通う事をおすすめします。

仕事が出来るように生活のリズムを取り戻したり、経験した事のない業種の仕事を体験して実際の就労の下準備をする。
就労移行支援事業所はそういった訓練の出来る所なんです。

就労移行支援とは

 

就労に不安を抱えている障害者をサポートする

就労移行支援事業所とは就労意欲は十分にあるが体力や仕事に対する基本的なスキル不足の為に就職出来ない障害者をサポートするところです。
企業など一般の会社で働けるように時間をかけて訓練する場を提供しています。

利用できる期間

基本的に一人の人が一生の間に利用できる期間は合計で24ヶ月です。
たとえば10ヶ月利用して就労した人が離職をしてしまった後、再び就労移行支援を利用出来る期間は14ヶ月です。

運営者

就労移行支援事業所は国から委託を受けた民間の企業が運営しています。
その数は全国で3323ヶ所、利用者数は約3万1000人です。(2016年時点)

障害者手帳が無くても利用可能

障害者手帳が無くても地方自治体に利用申請して障害福祉サービス受給者証を発行してもらうことで利用する事が出来ます。

障害福祉サービス受給者証は、障害者手帳または医師の診断書・意見書などから、必要だと判断された方に発行されます。

就労移行支援事業所と障害者就業生活支援センターの違いは?

就労移行支援事業所は、学校のように通って働くための知識や能力を身につける訓練をします。
障害者就業生活支援センターは、就業に関してや生活における相談が出来るところです。

就労移行支援援事業所にいくのはどんな人

 

就労移行支援利用者の割合

身体障害者 9%
精神障害者 37%
知的障害者 54%

就労移行支援事業所を利用して一般企業へ就職を希望する人

就労移行支援事業所から一般企業へ就職する割合は年々増えていて2008年には10%でしたが、2015年には22.4%まで増えました。

最初から企業への就職活動が出来る人は就労移行支援事業所へ来る必要はない

企業などで働く準備のため生活のリズムや基本的な仕事のスキルを身につけたい人

生活のリズムは大切で最初は週3日くらい通うことから始めて、その後数ヶ月かけて週5日確実に通えるように目指します。

コミュニケーション不足で就労出来ないでいる人に基本的な仕事のスキルとしてのコミュニケーション能力を身につけるよう目指します。

簡単なバイトが出来るようなら就労移行支援施設に行く必要はない。

通っている期間の生活費のあてがある人

就労移行支援援事業所は訓練をするところなので企業実習などで働いても賃金は出ません。
通っている期間の生活費のあてがないと厳しいでしょう。

  • 扶養家族である
  • 障害者年金を受けている
  • 離職した人なら雇用保険の失業手当を受けている

こういう人じゃないと難しいと思います。

就労移行支援援事業所での訓練の流れ

 

生活のリズムを作る

決められた日に休まず通える体力を作ります。
数ヶ月かけて週5日を目指します。

企業側は決められた日数で確実に出社出来る人材を求めるからです。
簡単な事のように思えますが最初からそれが出来る人はここへくる必要がないと言えます。

精神・知的の障害の場合、どのくらいの日数なら確実に出社出来るかは、案外自覚出来ていない事が多い。

 

基本的な仕事の基本

主にコミュニケーションの訓練。
傾向としてコミュニケーション能力の高い人から就労が決まっていくようです。

企業実習

実際に働く感覚を身に付けます。
大抵は2〜3社ぐらいは体験実習に行く。

この段階で自分の障害に合う職業がみつかればそのまま雇用に繋がることもある。
また自分には無理な職業も見極めることが出来る。

就労移行支援と就労継続支援の違い

就労移行支援と就労継続支援は似てますが、実は全然違います。

就労移行支援の利用期間は2年までが限度(生涯のうちの2年)
就労移行支援は企業など一般の会社で働けるように訓練する場を提供している。

就労継続支援に利用期間の限度はない。
就労継続支援は企業など一般の会社での仕事が困難な人に働く場を提供している。
実際に働く場なので賃金も発生する。

就労移行支援援事業所の選び方

通えることが前提

就労移行支援援事業所は全国にたくさんあります。その数は全国で3323ヶ所、利用者数は約3万1000人です。(2016年時点)

通えることが前提ですので地元の就労移行支援援事業所から選ぶ事になります。

専門の検索サイトがあるので地名を入れて検索してみましょう。

体験見学をして雰囲気を掴む

2年間という期限があるので慎重に選ぶべきです。
実際にその場に行って見学をして雰囲気をつかみましょう。

自分の希望する職業訓練があるか

パソコンスキルをつけたいなら、そういう訓練があるかを確認しましょう。

 

まとめ

就労移行支援ではまず週に3日確実に通えるように生活のリズムを整えることから始める。

簡単な事のようだが、精神障害の方の場合、「週に3日確実に通う」ということが大きな負担になることは少なくない。
企業側も決められた日に確実に出社できる人じゃないと雇うのは難しいと感じる。

このように就労移行支援は仕事をする基本中の基本スキルから整えていくのです。
就労するための基本的な訓練を受けて実際に仕事に就けるようになってください。


以上「就労移行支援とは就労に関して不安を抱えている障害者をサポートするところ」という記事でした。
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