障害者の平均的な給料はどれくらい?収入アップのために出来ること

      2019/05/16

以前、法定雇用率が上がって職を探す障がい者にとって売り手市場になっている、という記事を書きました。
→職を探す障がい者にとって今は売り手市場、法定雇用率の引き上げはチャンス!
しかし収入そのものはあがっているとは言えないようです。

障がい者雇用の給料ってやっぱり安いよなあ、と感じている方は多いと思います。
データによると障がい者の98%が年収200万円以下で生活しています。
障がい年金を合わせてやっと生活出来る、とか親と同居なので生活出来るといったレベレの人はやはり多いですよね。

障がいの種類によっても収入は確実に違うというのも現実です。
今回の記事では障がい者雇用枠で働く人たちの給料について調べていきます。

この記事でわかる事

●障がい者雇用枠とは
●障がい者雇用の給料はなぜ安い
●収入アップの方法

 

障がい者雇用枠について

障がい者雇用枠についてちょっとおさらいしましょう。

健常者と同じ労働市場で職を探すのは障がい者にとっては厳しい。
そのため一般雇用とは異なる採用基準で職が探せるように国は「障がい者雇用枠」という特別な採用枠を設けた。

障がい者であっても適切なサポートがあれば十分な戦力として職場で力を発揮出来るようになります。
障がい者雇用枠はそれを実現する重要な国の施策の一つなんです。

障がい者雇用促進法

「障がい者雇用促進法」により企業や地方公共団体などは一定の割合で障がい者を雇用する義務があります。

1997年、それまでの対象者は身体障がい者のみだったのですが、この年から知的障がい者も対象になりました。
さらに2018年4月からは精神障がい者も対象になりました。

法定雇用率

障がい者雇用促進法では企業、国、地方公共団体などが職員数に応じて一定の割合の障がい者を雇用しなくていけません。
その割合を「法定雇用率」と言います。

2018年の改正法の実施により、民間企業の法定雇用率はそれまでの2.0%から2.2%に引き上げられました。

 

障がい者雇用の給料の平均

障がい者雇用の給料の平均を厚生労働省の調査から見ていきましょう。

障がい者雇用実態調査

5年に一回実施される厚生労働省の障がい者雇用実態調査。
去年平成30にも行われましたがその結果がまだ公表されていません。

ここではその5年前の平成25年の平均月収の結果を見ていきます。

身体障がい者 22万3千円(前調査から3万1千円マイナス
知的障がい者 10万8千円(前調査から1万円マイナス
精神障がい者 15万9千円(前調査から3万円プラス

(さらに5年前の平成20年から比べると精神障がい者だけプラスになっています)

これを見ると身体障がい者の方は収入が多いですが、それは身体障がい者が雇用されている率が高いせいです。

健常者の平均月収は26万4千円で身体障がい者との差は少ないです。

しかし精神障がい者では健常者の2/3弱、知的障がい者では1/3強、とかなり差が大きいですね。

年収で見た場合、健常者も含めた全体の平均年収は360万円。
障がい者全体の平均年収は250万円以下です。

障がい者団体「きょうされん」が2016年に行った地域生活実態調査では、障がい者の98%が年収200万円以下で生活しているという結果が出ています。

就労支援所での給料

企業などに雇用されていない身体障がい者の方の働き方として就労支援所があります。

  • 就労継続支援A型事業所
  • 就労継続支援B型事業所

平成26年の厚生労働省の調査による結果です。

平均工賃(月) 平均工賃(時間)
就労継続支援B型 14,838円 187円
就労継続支援A型 66,412円 754円

企業などに雇用されている方とは大きな差があります。

就労支援所で働いている人は経済的に一人で生活するのは厳しいですね。
親と同居するケースが多いです。

 

障がい者雇用の平均年収はなぜ安い

給料の安さで悩んでいる人はほんとに多い。


クローズとは障がいのあることを公表せずに働くことです。障がい者枠では給料が安いために障がいのあることを公表ぜす健常者として働く人も多いのです。

厚生労働省の調査の結果では健常者と身体障がい者の平均月収はそれほど差はありません。
それなのに障がい者の98%が年収200万円以下で暮らしています。
なんで障がい者全体でみると平均収入が少ないんでしょうか。

正社員として働けている人が少ない

収入が多いのはやはり正社員として雇用されている人です。

その障がいを持つ人全体に対して正社員として働けている人の割合は

身体障がい 48%
知的障がい 17%
精神障がい 32%

このようになっていて特に、知的障がい、性障がいの方で正社員として働けている人はとても少ないのがわかります。

働く時間が少ない

通常勤務は週5日で1日6時間以上(週に30時間以上)

その障がいを持つ人全体に対して通常勤務が出来ている割合は

身体障がい 82%
知的障がい 62%
精神障がい 70%

このようになっています。
健常者の場合、通常勤務で働いている人が100%にちかいのでその差は大きいです。

給与が安く、あがりにくい職種で働いている

障がい者枠で就職をした人の多くが

  • もともとの給与が少ない職種についている
  • なおかつ昇給がされない職種でもある
身体障がい者・精神障がい者 工場などの生産工程や運搬・清掃・包装の仕事が多い。
知的障がい者 事務の仕事をしている方が圧倒的に多い。

このような職種は昇給がしづらく、そのせいで平均年収も低くなってしまいます。

 

収入アップの方法は


それなら収入をアップする方法はどんなものが考えられるでしょうか。

正社員を目指す

すでに書きましたが障がい者で正社員の人は少ないです。
いまいる職場で正社員になれる可能性がありそうならそこで頑張ってみるのも一つの手です。

昇給についてはむずかしいものがあります。
障がい者雇用枠で入社して10年、ほとんど給料が上がらないという話も聞きます。

転職をする

思い切って今いる職場をはなれて条件のいい職場に転職をする。

出来るだけ資格をとる、WEBデザインやプログラマーのスキルをつける、など自分に付加価値をつけないと転職はむずかしいでしょう。

こんな風に逞しい人もいますよ。


転職先を探すのにはハローワークはおすすめしません。
ハローワークで自分に合う企業を探して応募して面接する。
その繰り返しを何回かしてやっと自分にあった仕事がみつけられると思いますが、このプロセスを効率的に出来るのが転職エージェントです。

複数の企業からの要望を把握しているアドバイザーがあなたからの要望とマッチした企業を選んでくれます。
自分で企業を探すよりも効率的です。

そして転職エージェントを利用するユーザーには一切お金がかかりません。

関連記事

まとめ

障がい者雇用の給料ってやっぱり安いよなあ、と感じている方は多いし実際のデータもそれを裏付けていますね。

しかし平均月収をみると身体障がい者の方はそれほど健常者と差はありません。正社員で通常勤務時間で働けている人の割合が多いせいですね。

逆に正社員で通常勤務時間で働けている人の割合が少ない知的障がい・精神障がいの方たちの給料は低いのが実情です。

今の自分の収入は平均よりも上でしたか、下でしたか?

障がい者枠では給料が低いのでクローズ(障がいを公表しない)で健常者と同じ給料で働く人もいますが、10年、20年、安定して働けるのはどっちだ?という見方をしている人もいます。

大事なのは自分に出来るスキルを何か見つけてそれを武器にしてステップアップしていくしかないんじゃないかなと思いました。
今の自分に何が出来そうなのか僕も考えてみます。


以上「障がい者の平均的な給料はどれくらい?収入アップのために出来ること」という記事でした。
気に入ってもらえたらシェアしてくれると嬉しいです。

 - コラム, 障がい者の給料