障がい者のための就職・転職エージェント比較
2020/11/12
ハローワークなどの公的事業や障害者のための転職サイトでいい就職口がみつからないあなた。
民間企業の転職エージェントを試してみたらどうでしょう。
転職エージェントと聞いて「あ〜、テレビCMでよくみる転職サイトの中の障害者枠なんじゃない?」と思った方。
残念ながら、テレビCMでよく見る大手転職サイトにはほとんど障害者向けの転職情報はないと思ってまちがいないです。
- マイナビ
- リクナビ
- en japan
- ハタラクティブ
- indeed
これらの転職サイトは基本的に障害者向けの求人を扱っていません。
それじゃ、障がい者向けの転職エージェントとはどんなもの?
一言でいうと「障がいに対する配慮があって、あなたにマッチした職場を紹介してくれる所」です。
この記事では実際に障害者のための転職実績があるおすすめの就職・転職エージェントを紹介していきます。
目次(見たいポイントに直行)
障害者のための転職エージェントとは
●部屋を探す人と部屋を貸したいオーナーとのマッチングをする街の不動産屋さんと似ています。
●転職エージェントは就職する企業選びの専門家です。
●転職サイトでは自分で探して自分で企業と交渉しますが転職エージェントはすべてお任せです。
●転職エージェントを利用するのにお金は一切かかりません。
就職・転職エージェントは街の不動産屋さんみたいなもの
転職エージェントは人材としての障害者を探している企業と職を探している障害者とをマッチングさせる役目をしています。
部屋を探す人と部屋を貸したいオーナーとのマッチングをする街の不動産屋さんと似ています。
日本テレビ系列の番組「しあわせボンビーガール」を知ってますか?
この番組では地方から東京に出てきた女子の初めての部屋探しに密着するコーナーがあります。
彼女らが最初に行くのが不動産屋さんです。
物件を探すのですからやはり地元の不動産屋さんですよね。
あらかじめ調べておいた不動産屋さんに着くと担当の人が付きます。
こちらの条件、駅から何分、間取りは、家賃は、などの条件を聞いてもらいマッチングする物件の資料を見せてもらいます。
今の時代、何でも検索すれば情報は手に入ります。でも専門家に相談出来るのは安心感がありますよね。
気に入った物件が何件か見つかったら不動産屋さんの車に載って実際に物件を見にいきます。
不動産屋さんを利用するのにお金はかかりません。
契約が成立したときだけ物件のオーナーから不動産屋さんへお金が払われます。
専門家に相談した方が安心
就職・転職エージェントを利用するときもだいたい街の不動産屋さんで物件探しをする時と同じです。
自分で求人情報を調べて仕事を見つける事は出来ますが専門家に相談した方が安心ですよね。
担当のアドバイザーが付きますから、通勤時間は、駅から何分、勤務時間は、欠勤するときに融通がきくか、給料はいくら。
自分の条件を言ってマッチする企業を見つけてもらいます。
気に入った企業が見つかったら面接の日程調整、書類の準備、面接時の対応の仕方、などをすべてサポートしてもらえます。
採用が決まったときだけ企業からエージェントに紹介料が支払われます。
利用者(あなた)は無料でエージェントを利用出来ます。
不動産屋さんと同じで気に入った物件が見つからなかったべつの不動産屋さんに変えるように、就職が決まらなかったら別のエージェントに変えてもなんにも問題はありません。
転職サイトと転職エージェントの違い
ネットで調べると大手の転職サイトがたくさん見つかります。
しかし転職サイトは求人情報を提供するだけです。
利用者は自分で探して自分で企業へ連絡を取り応募します。
一方、転職エージェントは利用者ごとにアドバイザーが付き、利用者の相談を聞いて会社を紹介します。
このとき単に紹介するだけではなく書類の手続き、面接の日程などもおまかせです。
これは、前述したように転職エージェントは企業に人材を紹介する事で紹介料をもらうビジネスだからです。
つまり、利用者に仕事が見つからないとビジネスにならないので一生懸命に相談にのって就職出来るようにサポートするのです。
転職エージェントを利用するのにお金はかからない
街の不動産屋で部屋を紹介してもらっても実際に契約をしなければお金はかかりません。
気に入った物件がなければ別の不動産屋さんに行く事も出来ます。
転職エージェントも利用するのにお金はかかりません。そして採用になってもまったくお金はかかりません。
それじゃどうやって運営されているの?
実際に採用になったときだけ成功報酬として企業から転職エージェントへお金が払われるのです。
成果主義という言い方もしますね。
とにかく利用する側は一切お金はかからないシステムなんです。
利用するには障害者手帳が必要
ほとんどの障がい者転職エージェントでは障害者手帳を所持している、または取得する予定のある方が対象です。
障害者手帳を持っていないのですが、利用できますか?
当社取り扱いの求人に関しては、障害者雇用促進法に準拠しており、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳(愛の手帳/みどりの手帳)の交付を受けていることが応募の条件となります。
スカウトメールの送付は手帳をお持ちの方、取得予定のある方が対象となります。
取得予定があるとは申請中であるという事ですね。
複数の転職エージェント利用をおすすめします。
部屋探しをするとき一件の不動産屋さんだけで決める事は少ないですよね。
何件かの不動産屋さんでたくさん物件を見てから決めたいものです。
就職・転職エージェントも同じです。
うまく就労出来た人の多くは複数の転職エージェントに登録して自分にあった企業を探しています。
ひとつの転職エージェントで自分にあう企業が見つからなくても諦めないでください。
複数の転職エージェントを利用して障がいに対して配慮してもらえる企業を探しましょう。
担当者も必ずいい人に当たるわけではないので、複数の転職エージェントからちゃんと相談にのってくれる担当者を探しましょう。
転職エージェント比較のポイント
障がいごとの実績を確認
自分と同じ障がいを持つ人が実際に就職出来ているか確認しましょう。
エージェントのホームページにいけば自分と同じような障がいを持つ人がどんな企業に就職できたかという実績が紹介されていますのでチェックしましょう。
アドバイザーと会ってみてからの判断ポイント
面接の決断を急がせたり、はやく決めるようにいそがせたりする会社はやめておきましょう。
仕事内容や環境について希望を伝えているのにそれに合ってない会社ばかり紹介するところもやめましょう。
無料でやってもらっているからと、こちらが遠慮することはありません。
自分に合う職場が見つからなかったら転職エージェントを変更していきましょう。
実際に転職エージェントのアドバイザーから聞いた裏情報
わたしの知り合いにベテランの転職エージェントのアドバイザーをやっている人がいます。
その人によると名の知れた転職エージェントならどこでも会社による違いは少ないそうです。
しかしどんな人が担当になるかで大きく違ってくるそうです。
経験の浅い人はその業界についての知識がありませんので企業の持ってくる求人案件があなたに合っているのかどうか判断できない場合もあります。
しかし紹介出来なければ、紹介料が発生しませんのでよくわからない企業でも紹介しようとすることもあるそうです。
企業側からすると
企業が転職サイトに求人情報を掲載するためには最初からかなりの額の金額を支払います。
しかし転職エージェントに依頼した場合お金はかかりません。実際に人材を紹介してもらい採用になったときに初めて企業は転職エージェントにお金を払うという成果主義のシステムになっているからです。
ここも不動産家さんと一緒ですね。実際に物件の契約が決まらないとお金が入りません。
親身に相談にのってくれるアドバイザーを探そう
不動産屋さんの担当の人も親身になって部屋を紹介してくれる人とお金目当てではやく契約させてしまおうとする人がいます。
就職・転職エージェントも一緒です。
「親身に相談にのってくれてないな」と感じたらまず別のアドバイザーに変えてもらいましょう。
すぐに変えてくれなかったり、言い出しにくかったらエージェントの会社自体を変えましょう。
実際に転職エージェントのアドバイザーの話しのように会社よりもアドバイザー個人が重要だからです。
業界の経験が長くてかつ、親身に相談にのってくれるアドバイザーをみつけるために複数のエージェントに登録することをおすすめしますね。
障がい者向けおすすめ就職・転職エージェント
アットジーピー
- サービス名: アットジーピー
- 運営会社: ゼネラルパートナーズ
- 新卒採用: ○
- 中途採用: ○
- 障害者手帳: 所持または申請中の方
- 発達障害を含むか: アスペルガー、高機能自閉症、ADHD、学習障害など細かく登録できる
- 費用: 無料
- スマホ対応: ○
- 求人エリア: 全国
- 職種: 全般
- エージェント型: ○
- 面談対応エリア: 東京。遠方は電話での対応。
- 自分で検索型: ○
メリット
発達障害を含む精神障害の求人も多い。
デメリット
転職エージェントによる面談が関東・関西・名古屋エリアしかない。
エージェント・サーナ
- 運営会社: 株式会社イフ
- 新卒採用:○
- 中途採用: ○
- 障害者手帳: 所持または申請中の方
- 発達障害を含むか: ○
- 費用: 無料
- スマホ対応: ○
- 求人エリア: 全国
- 職種: 全般
- エージェント型: ○
- 面談対応エリア: 東京、大阪
- 自分で検索型: ○
メリット
27年の実績から高条件の求人案件が多い。
高い内定率。
デメリット
地方の求人情報に弱い・精神障害者の求人が少ない。
首都圏以外は利用しずらい。
DODAチャレンジ
- サービス名: DODAチャレンジ
- 運営会社:パーソルチャレンジ
- 新卒採用: ○
- 中途採用: ○
- 障害者手帳: 所持者または申請中のみ
- 発達障害を含むか: 発達障害、うつ病、知的障害、統合失調症など
- 費用: 無料
- スマホ対応: ○
- 求人エリア: 全国
- 職種: 全般
- 面談対応エリア: 東京、大阪、名古屋。その他は電話はTV電話、チャットなど。
- 自分で検索型: ○
メリット
求人大手dodaの転職エージェント
デメリット
地方の人だと直接面談はむずかしい。
ランスタッド(チャレンジド転職支援サービス)
- サービス名: ランスタッドのチャレンジド転職支援サービス
- 運営会社:ランスタッド・ホールディングス
- 新卒採用: ○
- 中途採用: ○
- 障害者手帳: 所持または申請中の方
- 発達障害を含むか: 精神保健福祉士が精神保健福祉法に基づいた専門的な就労支援をする。
- 費用: 無料
- スマホ対応: ○
- 求人エリア: 全国
- 職種: 大手・ハイランクのものが多い。
- 面談対応エリア: 東京、大阪、名古屋。その他は電話はTV電話、チャットなど。
- 自分で検索型: ○
メリット
世界最大級の転職エージェント。
ランスタッド・ホールディングスは人材サービス会社世界第2位。
幅広い求人内容。
北海道~鹿児島まで各都道府県に拠点があり、日本全国で利用可能。
ランスタッド自体が障がい者求人をしている。
デメリット
ランスタッドの求人は大手・ハイランクのものが多く、障がい者の転職の敷居は高い方だという口コミあり。
精神健康福祉士による対応は東京、神奈川、千葉、埼玉に限ったサービスである。
ラルゴ高田馬場
- サービス名: ラルゴ高田馬場
- 運営会社:アスリートプランニング
- 新卒採用: ○
- 中途採用: ○
- 障害者手帳: 所持または申請中の方
- 発達障害を含むか: 発達障害・知的障害。
- 費用: 無料
- スマホ対応: ○
- 求人エリア: 全国
- 職種: アスリート障がい者に特化した職場にも対応
- 面談対応エリア: 東京 高田馬場
- 自分で検索型: ○
- スカウト: ○
メリット
すぐに仕事をはじめられる状態ではなくても諦めなくていい。
ラルゴ神楽坂という就労支援施設も利用出来る。
デメリット
大手の転職エージェントと比べると求人数が少ない。
地方の方は利用しにくい。
BABNAVI
- 運営会社: D&I
- 中途採用: ○
- 障害者手帳:有無を問わない
- 発達障害を含むか:○
- 費用: 無料
- スマホ対応:○
- 求人エリア: 全国
- 職種: 全般
- 自分で検索型: ○
メリット
求人数2,000件超えは障がい者に特化した転職サイトとしては最大級。
デメリット
アビリティスタッフィング
https://ability.r-staffing.co.jp/
発達障害、うつ病、統合失調症、社会不安障害、双極性障害など、精神障害に特化しているエージェントです。
メリット
障害者手帳がなくても登録できるのはここだけです。
事務職の求人が多く、年収300万円以上の求人もたくさん掲載されています。
デメリット
対応エリアが首都圏のみ。
障がい者のための就職・転職エージエントまとめ
いい人材がいれば雇いたいと思っている企業は実際に多いです。
焦らずにあなたにあった職場を探していきましょう。
転職エージェントはそのたのの会社です。
親身になって相談に乗ってくれてないと感じたら別のエージェントに変えても全然いいんでsす。
じっくりとあなたにあった仕事を探すヘルパーとして転職エージェントを使っていくべきです。
以上「障がい者のための就職・転職エージェント比較」という記事でした。
参考になったらシェアしてくれると嬉しいです。